あるあり日記

個人的な感覚・感想

相模原障がい者施設殺傷事件の判決

以前より長らく問題となっていた相模原の障害者施設での殺傷事件について、いよいよ判決が言い渡されました。

当然の事と言えば当然の結果でしょうが、何故か個人的には死刑判決が言い渡されたにもかかわらず、何か物足りないというか、この結末をもってしても納得できない感じがして止みません。

それは被告人の障害者に対する言動自体に疑問を感じているからかもしれません。

ネットニュース記事などで書かれている内容を見ていて、一応謝罪的な事は言いつつも、障害者に対して生きている意味が無いような発言を繰り返し、また自身が正しい事をしていると思えるような発言にも憤りを感じる以上に、人間としてそもそもどうかしている・欠如してしまっている気がします。

元施設の職員であったという経歴もあり、当初は障害者に対してかわいいなど好意的な発言を見せる一方で、やや礼儀や品位に欠けた援助を指摘されていたことがあり、援助・介護する立場としては理事長などが言われた通り不適合な人間でもあった結果と言う事になります。

ひとくくりに障害者と言っても様々であり、普段の生活に支障が無い人から、日常生活において常に援助を必要とされる方とある訳で、その中の一部の施設に入所している障害者の方々を見ての捉え方であり、障害の事を到底理解しているとはいいがたい偏った考え方になってしまいました。

介護や援助が必要なのは障害者だけでなく、認知機能低下や筋力低下による日常生活に差支えが出ている高齢者もいますし、青年・大人であっても障害以外の重病・持病によって生活に支障が出る場合や経済的に貧困であり日常生活に支援をする事例もあり、育児に関しても同じような事が言えますから、障害者だけを差別したことは世の中のほんの一部分を切り取って、そこの部分・世界だけを被告人なりに勝手に捻じ曲げ解釈するというまずまず浅はかとしか言いようがありません。

薬物にやや依存していたのもそういった世界観を持っていたからでしょう。

しかしながら当然の判決結果が出たにも関わらず余り納得のいく気持ちにはなれません。