2020-05-02 新型コロナに対する治療薬と有望視されている薬剤について 新型ウイルス 治療薬 アビガン 医療・介護 今回のコロナウイルスに対して少し前から治療薬として可能性(候補として挙げられている)を秘めているとされている薬剤について考えたいと思います。 まずは国内産でもあるアビガン(ファビピラビル)ですがインフルエンザ治療薬として開発されました。 既存のインフルエンザ治療薬のタミフルやリレンザなどが効かない場合に対しての治療薬のようです。 一部効果はあるようですが錠剤での投与と言う事もあり人工呼吸機など装着しているような経口摂取不可能な重篤者には使用できない事があるのと、副作用として男女ともに子どもを授かりたい場合には奇形児が生まれる可能性が高い事と言う点が対象年齢に対して制限をかけてしまう可能性が高いです。 二つ目はレムデシビルです。海外産で元々はエボラ出血熱に対しての治療薬でしたが、今回のコロナに対しても一定の回復例が出た事と重篤者でも点滴での投薬が可能ですので、経口摂取できなくとも使用できる点が大きいと言えます。 ただやはり副作用として急性腎不全になり透析が急遽必要になる事例が一部出てしまった事と、これも予想段階ですが奇形児が生まれる可能性も秘めていると言う点です。 その他の候補は症例が少なかったり未確認に近い為名前と対象病例のみ記載します。 カレトラ(ロピナビル/リトナビル)はHIV感染症治療薬 オルベスコ(シクレソニド)は気管支喘息治療薬 クロロキン(国内未承認)はマラリア治療薬 プラケニル(ヒドロキシ、クロロキン)は全身エリテマトーデスなどの治療薬 フサン(ナファモスタゥト)は急性膵炎など フオイパン(カモスタット)も急性膵炎など 候補としては幾つかあるもののまだ確定的ではない段階ですので副作用などを含めて慎重に審議や治験などを行い、治療薬が確立される事を期待しています。 またウイルスは変異しやすいので過度に薬剤やワクチンに対して期待し過ぎない事が肝心だと思います。