あるあり日記

個人的な感覚・感想

種苗法改正見送りという結末で思う事

現在の農家及び農業に関して作物の品種改良などが様々に研究開発がなされていて、一部では高品質で高額な珍しい物なども盛んに名産や特産として扱われています。

日本では主に果物、準じて野菜などに見られます。

この様な品種改良や新品種などの元である種や苗などが盗難や海外流出している現状があり、また特許期間と言うか保障の期間が数年と短い為に長期での特産品としては寿命が短いと言う問題も出ています。

こうした状況を国などが考慮し保護すると言う面で、種苗法の改正がコロナ騒動などに紛れて検討されてきましたが、今国会では見送られる方針が示されました。

これは何も種苗だけでなく特許や著作権などと言われる商品・作品全般にも期間的にはそれぞれで異なりますが考え方としては同義であると思います。

某教授が某製薬会社に対して口約束ではあるものの使用料を巡る訴訟に発展している現状を見ても、法的な整備がやはり少しは整っていても利権や利害関係などにより、開発者や制作者に対する保障や発展に対してやや不利な状況と言う関係と現状は変わっていません。

今回の種苗に関しても権利期間が短いが為に特に近隣の国々が同名や名前を変えたり、更なる品種改良をしたりして諸外国に輸出している現状と、元となる開発者には長期間苦労して開発したものの悲しい現実が短期間で訪れてしまう事を考えると、法改正が見送られたことによるショックは計り知れないと思います。

この様な保護面で中途半端な状況が継続するようであれば研究者や開発者などの創出にも今後影響が出るであろう事は想像に難くありません。

国内において研究者などが海外流出している事と、ノーベル賞受賞者が減ったり、科学者も減少傾向にあるという現実に対して政府又は国は総力を挙げて対応策を講じるべきだと改めて思いました。