あるあり日記

個人的な感覚・感想

一昔より認知症の高齢者が増加傾向にある

一昔と言っても十年や二十年あたり前の事ですが、比較的認知症と言うよりも寝たきりの高齢者と言う事例が多く見られていたものの、現在では少子高齢化や医療の発達、食生活の豊かさなどによって認知症の高齢者と言うよりも、若年での認知症の発症が多く見られるようになってきています。

認知症と言っても老化に伴う自然的な血管性の認知症も多少あれば、現在では特に多いと言われているアルツハイマー認知症と言う症状(一部はレビー小体型認知症もある)の方が殆どです。

問題はこの老化による自然的に発生していくであろう血管性の認知症ではなく、病気として発症してしまう認知症と言うものが非常に進行も早ければ、長期的な寝たきりとならずに死へと不幸にも進んでしまう事例が個人的には多いように感じています。

確かに医療の発達や高齢者に対する延命措置などの考え方が変わってきている事も一因にはなっていると思います。

一方でアルツハイマー認知症や血管性の認知症などにならない人々も多くはないものの長寿を全うされている現状も見られます。

健康で元気な長寿である事が一番いい事ですが、現実にはこのような事例は少なく後期高齢者と行かないまでも認知症や事故などによる身体的な障害と高次機能障害などによる生活習慣の変更などにより、認知が進行していく場合もあります。

やはり病気的な認知症の発生率が高くなったと言うのが実情であり、一昔の長期的な寝たきりの高齢者と言う負のイメージからまた異なった負のイメージへと現在は変化して来ています。

また核家族化が進行していき、高齢世帯や独居老人などが増えて地域活動への不参加や、社会活動への参加が減少していき、結果として認知が進行していくと言う事が多く見られます。

家族なりが気が付いた時には既にかなり認知の症状は進行していて、子どもたちなどが介護できない環境下にあるのも核家族化が進行したなどの原因にあります。

そうした中で介護福祉サービスが一時期推進されていったものの、現状では介護をする人材の不足が慢性化しており、認知の進行度合いなどもあり施設などが中々見つけられない傾向もあるかと思います。

こうした介護サービスなり入所施設などは今後も一部は減少傾向となり、認知や身体機能の低下が大きい場合などは特養と呼ばれている特別養護老人ホームが主となりますので、施設も少なくなる可能性もあり人材不足の中ではやはり入所待ちなどをせざるを得ない状況が今後も増えていくであろうと予想されます。

在宅介護の推進を政府が推し進めていますが現実的には核家族化が進んでいる現在では、自宅で最後まで見ると言う介護よりも施設や病院などでの入所なりが現実的な話です。

また上記でも述べたように若年層での病的な認知症の発症が今後多くなる傾向もありますので、更に厳しい状態に追い込まれていくのではないかと個人的には感じています。