あるあり日記

個人的な感覚・感想

九州豪雨で防災予防措置の不備が顕著

梅雨も半ばに入りただ単に湿度が高かったり、雨天が多いだけかと思いきやその雨が局所的に豪雨となり被害が多く出ています。

こと福祉関係の仕事に従事していますので関連する事をピックアップしていきます。

先ずは特別養護老人ホームの被災です。

特養は医療法人(病院)が経営している事が主で、基本的には1階に利用者の泊まる様な個室なりがある事は少ないかと思っていましたが、今回の被災状況を見ると宿泊する場所が1階であったことが被害を拡大させた要因の一つと考えられます。

また、立地条件が仮に普段では浸水しないと安易に思っている事もこうした被災を拡大させる要因でもあります。

これは何も特養だけではなくグループホーム老人保健施設や有料老人ホーム・サービス付き高齢者住宅でも起こりえると考えた方がいいかと思います。

多少の雨量では浸水しないと思っていても、このような稀に見る局地的な豪雨が立て続けに起きた場合は1階は安全地帯と言えません。

1階しかない所は避難場所の確保と防災計画の立て直しを改めてしなくてはいけません。

2階以上ある施設(住宅)に関しては1階は娯楽場所や事務所・その他の宿泊場所以外の事柄に使用すべきで、2階以上から宿泊場所の確保を考慮していく方がこの浸水による水害に関しては予防措置の一つと言えるでしょう。

しかしながら事浸水被害に関して言える事であり、火災や地震などの災害では高層階では避難経路などの確保が必要となり中々構造として事前に考慮する事は、費用面でも大きくなりがちになりますので中々進展していないのが実情でしょう。

現在は介護士不足と言えども高齢者向けの施設や住宅は都市部では特に増加傾向にありますので安全面を考慮した施設なり住宅なりを計画的に増やしていくしかありません。

また職員体制に関しても上記で示した介護士不足による通常での体制がギリギリの状態で動いている事もあり、いざ災害が起きた時には避難誘導や避難などを行う人員の不足が起きているのも考えられます。

施設や住宅などの立地条件や環境、人員体制への法改正などを行っていく事により少しでもこうした被害を少なくしていってほしいと感じました。