あるあり日記

個人的な感覚・感想

男女における認知症の種類の比較について

以前高齢者における認知症について少し書きました。

職場の同僚や看護師達と雑談時に、高齢者の認知症の種類では無くて男女差による認知症の発症種類についてたまたま話題が出ました。

看護師たちと言っても激戦・歴戦の現役を退いたOBの看護師ですので、知識や経験は介護や福祉分野においても助言や情報として重宝しています。

今回の話題としては男女差における認知症状の傾向を見ていきたいと思います。

OB看護師達からの情報として、認知症である血管性認知症アルツハイマー認知症・レビー小体型認知症とありますが、男性の場合はレビー小体型、女性はアルツハイマー型が傾向として多いと言われています。

自身では比較的レビー小体型認知症は少ない傾向であると今まで思っていましたので意外な結果です。

パーキンソン病に関しても脳の異常による病気ですので関連はしています。

血管性認知症血栓などによる梗塞や出血又は事故などにより脳に対して異常が出て認知症状が出てきますが、アルツハイマー認知症は主に委縮による脳の異常があり、部分によっても異なりますが進行型で全体的にADL(日常生活の活動度合)が低下していきます。

一方でレビー小体型認知症は特定の分野の脳に対する異常が発生しますので、血管性やアルツハイマーとは異なった認知症状が出てきます。

個人的に介護の分野で見てきた限りで、他の認知症の症状と比較して大まかに言えばせん妄や幻視・幻聴・幻覚などによる異常な言動が目立って出てきます。

また頭部の事故や脳出血脳梗塞など大きな症状が発症した場合の時は血管性認知症以前に、半神麻痺、高次機能障害や精神疾患などを伴う可能性が高いですので、血管性認知症も背景や原因によっては症状が重く出る(病気が重なる)場合があり、介護者である家族への負担も大きい場合があります。

一般の人から見ればどれも認知症状に思えますがやはりそれぞれの認知の種類によって細かな部分やそうなってしまった背景・原因などは異なってきます。

どの認知症でも認知機能低下による他の感覚が薄れる事もあり(自覚症状が無い為訴える事などが一般の人よりも低下している)、認知症以外の大きな病(糖尿病・心疾患・肺炎・癌など)の発見が遅れる場合がありますので注意が必要です。

平均寿命が上がり高齢化に伴い様々な事が出て来ています。

また近年では高齢者でなくとも、50代前後など若年性の認知症が多くなってきている事も問題点の一つと言えます。

やはり生活習慣病になりやすいと言われるような日常生活・食生活など、時代と共に変化していったのが主な要因である事はこの認知症の発症における大きな課題です。