あるあり日記

個人的な感覚・感想

支援制度の複雑化とそれに便乗する巧妙な詐欺被害などの増加について

コロナショックによる経済的な低迷が継続して、国や都道府県・地方自治体・福祉団体などが次々と打ち出され、制度などの複雑化が進行し企業や個人単位までもどの支援制度を受ける事が出来るのかが判りにくくなっています。

各地域による格差もある事により生活困窮者の増加・失業者の増加・倒産件数の増加などが日を追うごとに見られ、またそれによる各相談窓口などへの申請や相談件数、事務処理の審査の甘さや遅れなどが顕著に表れて来ています。

自身では少なくとも福祉関係者として国や自治体・福祉団体などによる支援制度は理解しているつもりですので余り迷うと言った事はありませんが、一般の人々や企業においては周知されているものと相談してから判明するような支援制度も見つかると言った事例も少なくありません。

また持続化給付金に見られるように一見申請が難しいと思われる制度も審査の甘さから詐欺を横行させる事態も無視できません。

この様に本来必要不可欠である人や中小企業へは余り支援制度が行き渡らないと同時に、支援制度が幾つもあり複雑化している事によるありもしない様な詐欺の手口なども巧妙化していて混乱に混乱を呼び被害が大きくなる一方と言えます。

また簡単な所で言うと生活福祉資金のように無利子での貸付の制度なども、給付金と勘違いされてしまう事態もあります。

特にオンラインでのやり取りが出来るともなればそれを利用した良い面もあれば、悪用すると言った事例も新たに出て来ている事から余計に必要な事例でも信用問題が出て来て利用できずに生活困窮者へと陥っていく事もあります。

ネットなどの活用で情報獲得が便利になったにしても、ネットを活用できない高齢者などでは特に問題が進展して来ています。

一例としてとある福祉団体の職員が独居高齢世帯へ訪問に行っても用心深くなりすぎ疑心暗鬼に陥り、信用されなく追い返してしまうような事も一部ではあって困っていると言う話も聞き及んでいます。

かと言って電話で話をしようにもこれまた新手の詐欺だと思い込まれてしまう状況もあり、特に新たに支援が必要な人への活動の入り口すら閉ざされてしまうと言う事になります。

マスコミなどもやや偏った報道の仕方をするために余計に福祉的な支援が阻害されると言う非常に残念な現状です。