あるあり日記

個人的な感覚・感想

利益優先の経営は淘汰される傾向にある

特定の企業を除いては比較的経営者における健全な経営の在り方について見直しが必要とされている時代です。

例えば自身は介護・福祉従事者ですが、介護と福祉における一時期のブームみたいなものが少子高齢化と言うキーワードにより、民間事業者や大手企業などにおける新たな新規事業として参入が多くなされてきました。

しかしながら残念な事に介護・福祉と言う基本的なサービスをおざなりにし、利益優先と言う基本的な軽々方針に基づき拡大していったが為に、正規職員のみならず非正規職員においても収入の軽視が行われ、更にそれに伴い利用者までも不利益な事に巻き込んでしまうような事例が多発してしまいました。

そして現在では介護分野においてはハラスメント・低賃金・利用者への不利益などが要因となり、利益優先と言う経営自体が崩壊してしまい撤退や倒産と言った状況が起きています。

これは介護・福祉分野だけでなく他の産業などにおいても同様の状態が起きている可能性が非常に高い事を示しています。

そもそも3K今では6Kと言われるような企業は敬遠される傾向が高いが為に、労働者の確保と言う物が困難な状況であり、ここにもって国内だけではどうしようもない事から海外労働者を投入するような状況が必然的に発生し(政府による意図もあるが)、偏った人材の流れが生じてしまいました。

当然利益も確保し健全であろう経営なども行われている所もあるものの、真に経営が上手くいっている所は商品が一過性の流行に乗ったか、経営者が公正に経営をし従業員を適切に待遇しているかのどちらかとなります。

現在では適切な運営をするのであれば経営者の利益又は会社自体の決算後の残高と言う物は残りにくいと言うのが適切な運営をしていると言うある意味での証となっているのではないかと感じています。

ただこのモデルは平時での事であり、現在のコロナ騒動下では通用しない又は適切に運用できない事から、残念な事に悪事へ移行せざるを得ない状況を作り出している事実もあります。

表面上で安定している所は大方、流行に乗っているか、切り詰めての運営をしているか、利権や既得権益でもって大きくなっているか、かろうじて残っているかのどれかとなるでしょう。

休業に伴う補償・個人的な収入源による補償・失業による補償などどれも軽んじては多くの人々が路頭に迷い、生活保護の予備軍へと行かざるを得ない事態が更に加速していく事になります。

ただでさへ昨年末現在でそうした生活福祉資金などの補助制度に対する相談件数が例年に比べ3倍以上になっている事からも推察でき、これ以上長引けば更なる公的な支援の下での生活を余儀されない事態となります。

公的な支援が多くなればなるほど又は企業の倒産(経営悪化)が多くなればなるほどに自治体や国に対する税金も減り、支援の質の低下を招かざるを得ない事態となるのは目に見える未来です。