政府による氷河期世代に対する雇用促進について
おおよその所で、35歳以上から50代前半辺りにある所謂氷河期世代と呼ばれている時代に置かれた人々は雇用が不安定であった時代と言う事で、政府では国家公務員の中途採用を20年から22年までの間に年間約150人を採用すると言う方針が進められている。
本年度では採用として約200人余りが中途採用で国家公務員として採用された模様である。
氷河期世代と言ってもかなり年齢の幅は大きく特に超氷河期世代は40代と言う事もあり、民間では非正規雇用が拡大する一方で公務員では一定数正規雇用として採用する自治体も少なくは無い。
公務員と言う安易に安定していると言う漠然としたイメージでもって、経済が悪い時は公務員、良い時は民間と揶揄される様にただ単に福利厚生と定年まではある程度保障されていると言った感じはする。
国家公務員では当然年功序列制であり、職歴・資格・学歴なども一応は考慮され中途採用されるも、給与的には思っているほどの加味は少なく、また一般事務職といった物が中心で、省庁配属と言うよりも出先機関への配属となるのは目に見えている。
これが新卒との違いでもあり、関連機関や省庁を回って出世していく事は殆どあり得えず、良くても配属先での主任・主査で終わりと言うのが実態の様な気がします。
しかも本当に一般事務職であろう事から、何かしらの出世なりを目指す事は新卒と異なり、不可能と思います。
失業者ならばともかく、何かしらの職業に就いている人がそれなりの立場にあれば、そこを辞めてまで国家公務員になると言うのは愚策です。
国家公務員は公務員の中でも基軸となる給与体系であり、実は地方の自治体などの地方公務員の方が基本給与が高いと言うのが実態です。
国家公務員と言うと何故か官僚と言うイメージがあるがこれはごく一部の人々が高官になっているだけで、中途採用での目標とはかなりの齟齬があります。
また公務員ならではの独特の雰囲気と、思ってもみない様な出来事がありますので、それらに順応できるかも問われるところです。
民間での勤務イメージとはかなり異なるので、中途採用された人の中でも継続が途中から困難になる場合も出てくるものと想定して応募した方がいいと考えます。
何故自身が余り中途採用での国家公務員を勧めないのかと言われれば、半官半民の福祉系の団体職員だからこそ事情が想像できるからです。