あるあり日記

個人的な感覚・感想

主たる専門業務以外の仕事に対しては必要業務として捉えられない事が当たり前となっている

保育士による児童虐待のニュースが2件ほど立て続けに報じられており問題視される、注目される状況下になっている。

当然の事ながら問題を起こしてしまった人に対する対応や立件などは当たり前であり同情の余地は無いが、これらから見る何故にしてこうした事件や問題などが事後になってから暫くして表沙汰になり世論にも周知されて行くと言う経緯が問題をはらんでいる。

かねてより医療や学校・保育、介護福祉などにおいてこうした事例と言う物は実は以前から表沙汰にならなくともそうした環境下にあると言うのは非常に多くある。

専門職である職業では例外なく多くが専門分野の業務だけでなく、事業における付随する雑務や兼務などが当たり前のように仕事の一環とされており、また人員配置基準などの元々の基準が数年ごとに見直されるも見直しのたびにどちらかと言うと業務量・経営運営として厳しい方向へ行っているのが実情である。

更に労働基準法などの働く人に対する雇用関係の規制も日本では厳しい事もあり、安易に問題をはらんでいても首を切れないと言う事と、運営していくにあたり人員の不足と言う物は非常に適切な状況を保てないと言う経営者側の事情も大きく寄与しており、慢性的に業務量が増えていき働く人においても適切な環境が与えられないと言う負のスパイラルへと連鎖して大きな問題が起きるようになる。

専門分野での業務自体も現実的にはそれらに付随する業務や雑務・兼務などは知らない人からすると仕事をして携わってから初めて判明する事も多く、現実と理想との乖離が生じて疲弊していく、思考停止の状況に陥るなど非常に危険な状態へと向かっていく。

昨日ストレスにおける転嫁行動などの話をしたが、仕事における問題発生の一つの一因として同様の経緯があり、元々性格や癖などに問題がある人は例外としても負荷が大きい状態が継続すれば普遍的な人にも時として爆発すると言う事が例外なく起きるのでこの人員配置などの基準は非常に大きいと個人的には元々感じていた問題と思える。

今では何かしら増税の話にはなるも、医療・学校・保育・介護・福祉などにおける報酬制度も減額されており、更なる問題増の傾向は払拭されていない。

またどの分野でもコスト削減では人員コストが一番簡単に操作しやすく効果も大きい側面もありどうしても一人当たりにおける負荷は、デジタル化や機械化が進展しようが拭えない所が見られ、そうした新しい効率的な物を取り入れれば取り入れる程に価値観や重要度が薄れていくと言う傾向から個人的には一部好ましくないと思える。