あるあり日記

個人的な感覚・感想

ボランティアおじさんの受章におけるコメントを見て考えさせられる事

ボランティアおじさん・スーパーボランティアなどと呼ばれ、自然災害においてどこでも駆けつけてボランティア活動を積極的にかつ黙々とされている姿が報道されてから数年ですが、このボランティアおじさんこと尾畑春夫さんが山岳環境保全活動の功績により緑綬褒章を受章されました。

これまでマスコミでは自然災害や行方不明者探しにおける無償の奉仕活動が流されていましたが、尾畑さんは山登りもされていて山岳環境の保全においても山道整備から標識設置など幅広く山登りへのボランティア活動にも長年されていた事が明らかにされました。

こうした様々なボランティア活動においての今回の功績による受章に対するマスコミへのコメントとして、貴重でボランティア活動に対するあり方や福祉に対する考え方を改めて改善すべきと思わされる発言がなされました。

「信条として対価・物品・飲食を求めず、自己責任・自己完結で行う」との基本的な活動への在り方と、「こんなの取り上げるのがおかしい、当たり前のことをさせてもらっているだけ」とマスコミに対しても突っ込みを入れると言う、報道機関への報道の仕方への提起にも言及しています。

このニュース記事を目にした時に自身も本来はそうあるべきであると納得してしまいました。

一言にボランティア活動と言っても活動に対して現在では本当に困っている人に対して奉仕活動をしている人と、名声や活動実績として残すために参加している人、あるいは少数ですが対価・報酬と言った事による活動への参加する人々も現実的には存在して、本来のボランティアの在り方と言う活動が規制や補償の観点からずれて来ているようにも思えます。

これは同様に物品送付や寄付などの活動の在り方にも言える事です。

個人的な話になりますが約二十年近く介護現場で居た時に研修医や社会福祉士介護福祉士などを目指す実習生、中高生のボランティア実習などを沢山受け入れて見てきましたが、機械的な人、研修や実習だからと言う人、嫌々仕方なく来ている人、そもそも介護に適してない人、介護現場に積極的に参加する人、利用者などから実態などを学ぼうとしている人など様々でした。

しかしながら多くは研修や実習だからと言った人の方が多く、積極的あるいは上手く出来なくとも学ぼうとしている人(姿勢・意欲)と言うのは残念ながら少数でした。

こんな事もあり、医療・介護の分野における今後の人材と育成の在り方関して不安で仕方がありませんでした。

話は逸れてしまいましたが、今回のこの尾畑さんにおける発言と言う物は非常に意味のある考えさせられるコメントと受け止めました。