あるあり日記

個人的な感覚・感想

食べ物の供給余りで廃棄 フードロスを無くす新たな開発が返ってフードロスを増やす

近年食べ物の多様化により加工される過程で本来は廃棄されるはずであった原材料の余りを利用した新たなる食べ物を開発する事でフードロスを無くすと言った記事が出ていました。

これは根本からのフードロス事象であるそもそもの問題自体の捉え方が間違っている事により、かなりの誤解的な印象を与えるものと考えます。

自身が見た記事によれば、抹茶を製造する過程で捨てる筈であった茶葉の出がらしを新たに他の食物と加工利用する事で新たなる廃棄問題への解決へと繋がると言った言い回しでもって記載されていました。

しかしながら多くの食べ物による食料の廃棄問題の根本的な原因は、食べ物の商品自体の多様化と供給過多による賞味期限或いは消費期限を迎えてしまうが為に廃棄されると言う問題で、それらを少なくすると言った取り組みの事をフードロスと言われる事であり、そうした廃棄されてしまう食べ物を少なくしようと言う行為がこれに該当する事項であると考えます。

加工や製造過程でもって元々原材料などの本来利用しないで廃棄する物を新たな食べ物として利用する事は、ただ単に新たな商品を開発しているだけに過ぎず、元来の賞味期限や消費期限でもって廃棄されている物についての問題そのものとは論点がズレており、更に言えば新たな食べ物の開発によりまた更なるフードロスが返って増えてしまうと言う非常に頓珍漢な考え方を表示している記事でした。

元々製造などにおける過程で廃棄するもの自体が問題ではなく供給過多による食べ物の余りと賞味期限や消費期限を迎えてしまい廃棄に至ると言った事が本来の問題点であり、結局の所フードロスと言うパワーワードを利用したただ単なる新たな商品の開発と言う事を記事にして、あたかも原材料の不要部分の廃棄を減らすだけで既に弁当などの食べ物として商品とされているものの廃棄についての解決には至っていないので、かなりマスコミが印象操作や勘違いをしている事が想像できます。

コンビニなどを筆頭に24時間営業と言う強力な何時でも食べ物などを購入できる状態が当たり前である現在では、こうした根本であるフードロスを抑える事は非常に困難であり、かと言ってケチって商品の品ぞろえが限定的であれば顧客も選択すると言う事が出来ない状況となり、比較的に豊富である状態を店舗側が維持すると言う傾向があるので、いくら賞味期限の延長がなされた現在であってもそうした加工された食べ物についての廃棄問題はどちらかと言えば商品の多様性が多くなれば多くなるほどに廃棄自体が増えていってしまうと言った現象が起こっています。

これは何も食べ物だけではなくそれ以外の消耗品や日用生活用品或いは家電等においても食べ物ほどではない物の早期買い替えや入れ替えなどにより、過剰な資源の利用と過剰で早期の廃棄等によりロスが起きていると言った事もあります。

また現在では短期間での新商品開発や上位交換商品などの進展が早いのと、劣化や早期不良による交換などがあり、かつてのように長期間一つの物を利用すると言った考え方と言うか習慣は一部を除いては無くなってきている傾向が人間の生活習慣ともなり、様々な資源の過剰な利用が深刻化していると言う事も同様な状態です。

フードロスに限らず持続可能なと言うSGTsにも以前触れましたが、新たなる考え方により実は持続可能或いは再生可能と言った側面だけが取り上げられ、実はリサイクルやごみ処理の過多は偏っている現状が潜んでいる罠とも言えますし、問題点の議論のすり替えともとれる行為が平然と行われていると言う風習が偏った考え方を生んでいる気がします。