あるあり日記

個人的な感覚・感想

時代による変化で問題となってくる事象について

介護福祉の従事者として20数年経過してきました。

現場での従事時に長年携わっていると時代と共に利用者や従事者の変化の推移が起きているのが手に取るように今では理解できます。

特に最近の高齢者・障がい者施設における問題は制度上のものもあるが、利用者の状態変化と従事する職員の劣悪な環境の状況による事件などが増加傾向にあります。

ひと昔では病人・高齢者でも障がい者でも在宅で家族がどちらかと言えば世間に対して公には出さないようにし、そして介護疲れ等により拘束や監禁まがいの状況下が起きていましたが今のように問題化されないと言う社会が存在し、余程の事でない限りはメディアですら取り上げななく、問題を異なった視点で取り扱っていた時代でした。

またこうした人々への対応みたいな物は今でいう介護士ではなく保健師などを中心とした一部の介助者のみでの支援が中心となっていました。

医療においても今のように入院期間が限定していませんでしたので病院での入院が中心的な役割を担っていた状態で、現在で言う入所施設的な存在でもありました。

そうした支援の場においても確立されたものではなく自治体ごとにより相違があり、今の様な制度は無く、不十分な状態下にあり利用者も介助者も余り適切な状況ではなかった時代です。

時代は変わり、介護保険制度や障がい者総合支援法、医療制度改革などが徐々に改正していくたびに在宅でのサービスから施設サービスなどが広がり、当初は今考えればおかしな始まりでしたが徐々にそうした病院や在宅から公に介護福祉サービスの利用が世間的にも認知され始め、利用していく人々も増加していきました。

特にそうした介護福祉サービスが徐々に広がりを見せ、医療での入院制限や医療報酬の改正により一気に在宅・施設サービスの世間の見方が変化していき移行期間に入ります。

当然介護福祉サービスの変化もありましたが、特に利用者における病状などの変化が大きな介護負担へと従事者に圧し掛かり、当初介護保険などの保険限度額などが不十分ではあるが今よりは利用者にとって大きかったので利用者の増加と選択肢の幅は広がりを見せ、国の介護保険料の増加による問題が起き、保険料の見直しが何度かあり利用者にとっても従事者や事業者にとっても改革を迫られました。

そうした中で有資格者による介護福祉のサービスが広がったものの、障がい者支援法の確立によりサービス利用の高齢者や特定疾患者だけでなく、障がい者(障がい児)への選択肢の幅も広がりを見せ、事業自体は介護保険障がい者福祉も多くはなったものの肝心な介護・支援者の不足が増加していき、家族による在宅だけでなく介護福祉サービスの弊害も移行期に入り、元々は家庭の中で起きていたものが事業者などに問題が多発しメディアでの取り扱いも変化が起き始めました。

これにより世間の見方は大きく変化していき、問題の取り扱いについてやや異なった状況の変化を持ち出すようになってしまい、あたかも介護従事者や支援者だけの質が悪くなったと言う風潮が現れてきました。

これには先に述べた介護従事者などへの低賃金・重労働と言う新たなる3Kを生み出した国の改悪によるものであり、現在ある処遇改善加算や医療従事者における診療報酬改定・掛かりつけ医制度の新設と処方箋取り扱い薬局親切・病院での処方薬を取り扱わないと言った変革で介護だけでなく医療においても新たなる時代が出て来てしまいました。

昔は選択肢の幅が限定されていたが、現在では選択肢の幅が例外を除き大きく変化した為に、人間性と生活習慣と言う物そのものへの在り方も同時に世の中が変遷しました。

そして現在は流行風邪による規制の様な同調圧力により、新たなる問題も起きて来ており、以前にも述べたように5年間余りはこうした現象が継続する可能性が高いのでまだまだ3年目を迎えた今年は大きな変化をもたらすような良い方向の出来事は限りなくないと言えます。

この様な時代において丁度いい年頃の人々は非常に残念な状況下である事は間違いなく、同時にどの世代においてもこの時期は大いなる後遺症をもたらす事になるでしょう。

個人的には現在の状況が一般的であると思う人はある意味で普通ではない心情であると考えますが、状況の打破が見えない中では致し方ないとも逆に思えるのも過去の経緯を経験しているが為の事であると思っています。