あるあり日記

個人的な感覚・感想

本当の福祉とは何だ?

介護から福祉関係の仕事を経験してきて、現在でもこの業務に携わっている中でふと何度か考えてしまう事があります。

少なくとも日本における福祉とは一体何を指しているのだろう、何が正しいのだろうかと。

福祉=幸せと豊かさ=幸福と社会的援助 

大まかにこういった構図が体裁として成り立っているようです。

幸福と言っても日本の幸福度は世界的には高くなく、幸福の度合い感じ方についても人それぞれであり、家族であろうと親子であろうと兄弟であろうとも人それぞれだと思っています。

以前嘱託殺人事件における安楽死尊厳死について考えましたが、犯罪だったとしても当人の意思や考え方の結末だった事例で、結果論的には悪と言うことになったものの一つの在り方だとも思えます。

幸福について続けると、人それぞれであるので何を求めるかによります。

マズロー欲求段階説で言う所の社会的な欲求・承認の欲求・自己実現の欲求のまさに狭間を行き来している様な感じです。

幸福も与えられて得られるもの、自身で獲得するもの、いつの間にか得られているものなどあり方が異なると言うので定義しにくいです。

次の社会的援助は言うまでもなく保険であったり、保障であったり、介護福祉サービスであったりし、公的機関から民間、ボランティアまでと幅広く展開がなされています。

しかしながらこうした制度などがあったとしても、これも人それぞれであり十分だと言う人もいれば、こういったサービスがあればいいのにとか、少し物足りないや不十分だと言う人もいるでしょう。

そして時代が経過するにつれてニーズも異なり既存の制度・体制では不十分になっていきます。

社会的援助についても結局のところ十分に満たされる事は無いであろうと言うのが個人的な考えに至ります。

全員平等と言う事が無い社会構造であり、不平等や不均衡にてある意味で釣り合っているとも言え、格差が少なからずあるからこそ成り立っている部分もあるでしょう。

福祉とは定義されているものの幾ら追求したところで、これが絶対であると言うような事柄は未定義な不完全燃焼な状態で終わっているのが実際の所とも思えます。