あるあり日記

個人的な感覚・感想

新生児遺棄の選択を選んだ外国人技能実習生の背景

熊本県内でベトナム国籍の技能実習生が新生児2人もの遺体を放置した事件がネットニュース記事として取り上げられていました。

この記事を見る限りではこれまでの外国人に対する技能実習生制度や実務を受け入れる企業や農家などにおいて度々待遇や生活格差で問題となっている事と、適切な労働法が対処されていない現実が示されていました。

このコロナ騒動により日本人ですら失業・休業・解雇・減収などが起きている事もあり、当然の事ながら技能実習生や障がい者に対する雇用の在り方についても影響を及ぼし問題化されてきていました。

今回の外国人技能実習生に関する育児放棄をせざるを得なかった背景についてネットニュース記事のコメント欄でも専門家などが意見を記述していましたが、個人的にはもっと深い背景を見ていく必要性があるのではないかと考えています。

話は少しずれ、以前新卒の就活している日本人が就職に対して不利になるであろうと考え新生児を遺棄した事件を思い起こさせます。

当然受け入れる企業や団体などに対しても問題はあり、制度上一応は示されていても又は保障対象であろうとも実施されていない事、また何故に子どもを簡単に生む状況を作り出してしまった背景まで考えていかなくてならないと思っています。

特段外国人技能実習生に限らず、ここ近年において育児放棄・育児虐待などが頻発していると言う非常に残念な実態があります。

これはただ単に金銭的な問題、経済的な問題、育成環境における問題、子育てが適切な環境でもって責任を持ち可能な状態であるかどうかの問題、個人の自身に対する優先順位を最上位に持ってくるモラル的な問題など一概にこれが原因であると言う事ではありません。

複数の要因が重なる事と、何よりも経済的・育成環境が整ってないにも関わらず子どもを授かる行為をしていること自体に問題があります。

それとともに先にも述べましたが本人優先・本人の身勝手な思考により本来であれば新たな命がこの世に出来て、今後の生活や大きく言えば国を支えていく(担っていく)であろう人材になっていくと言う事をいとも簡単に排除している状態が福祉を仕事とする自身としては目にするたびに、耳に入っていくたびに、相談を受けるたびに心を痛めます。

これは制度上の問題ではなく、受け入れる団体や企業などの雇用主の在り方と、就業する個々人のモラル(又は倫理)の問題であるといつもひしひしと感じ取っています。

子どもが出来た以上、どんな環境下であれども親は何よりも子どもの育成に向けてひたすら適切な対応でもって進んでいくと言う義務と言うか責務があり、遺棄や放棄・誤った躾の仕方・虐待は絶対に許される事はありません。

今回はたまたま外国人実習生における事件でしたがこれは何も技能実習生に限らず、一般の人々にも言える事です。

また避妊に関する問題、中絶に関する問題にもこれは関わっていく事例とも言えます。