あるあり日記

個人的な感覚・感想

ベーシックインカム導入案に対する賛否両論、海外事例は個人的には日本では通用しないと思う

少し前の話ですが、国民全員に対して固定の給付金(月々)を行う制度としてベーシックインカムと言われる物がニュース記事などで話題となりました。

個人的に当初の某氏によるベーシックインカム制度に対する大まかな制度説明が表記されていました。

それをまず前提として考えていくと、月々約7万円程度の給付金を国民全員に支給すると言う事で、年金(国民・厚生・共済・遺族・障がい)・生活保護・健康保険(と介護保険)・既存の各種手当(給付金)・各控除などを廃止にすれば財源は確保可能と言う大まかで言えばそんな感じの話でした。

そして大雑把に必要財源の金額を計算すると(暗算ですので桁が違ったらごめんなさい)月に8兆4千億円で、年間とすると100兆円弱の金額が必要となります。

これらの財源を上記で示した社会保障費から本当に算出し、国運営できるのか?社会保障費が無くなれども残った各種税金(法人税所得税都道府県住民税・固定資産税・自動車税相続税贈与税・消費税など)を何処まで徴収するのか?年金受給者・生活保護受給者・障がいや介護・医療への補助制度をどう切り替えていくのか?保険は民間運営機関へと切り替えるのか?依存症・更生制度の見直しは?

などなど様々な問題点を抱える上での制度設計にあります。

これに対して著名人などはほぼ賛成派が多い傾向にある点も個人的には日本の歴史や風習・文化の相違や経緯が異なる諸外国と比較する事例を上げている事が気になります。

そして導入されても多くの日本人が働く意欲やスキルを磨く意欲や機会の向上と少子化対策にもなると謳っています。

しかしながらこれも個人的な観点ですが、少なくとも福祉従事者の端くれとして現行の他の制度や世論・風習・民度・個人幸福主義の増加などから考えても到底賛成できるものではありません。

人生100年と言うような事から自然淘汰が起き人生60年へと衰退する可能性も様々な要因を考えた時に個人的な観点から想像してしまいます。

考え方はそれぞれで自由で結構ですが北欧や欧米と同様には日本人はなりません。